がんの治療費の負担をやわらげるための制度として、前回は「高額療養費制度」について書きましたが、
今回は「傷病手当金」についてまとめたいと思います。
傷病手当金概要
この「傷病手当金」は、健康保険に加入している会社員本人が対象となります。被扶養者は、対象ではありません。また、国民健康保険(国保)には、この「傷病手当金」の制度はありません。
簡単に言ってしまうと、病気やケガで会社を休んだ場合、生活保障のためとして、毎月の給与の約3分の2が支給される制度です。ざっくりとですが、毎月の給与が約30万円だとすると、約20万円もらえることになります。期間は、最長1年6ヶ月です。また条件を満たせば、私のように病気で退職してしまった場合でも、もらえます。
傷病手当金、申請のしかた
初めてのことって、何でもそうなんですけど難しいですよね。まず申請書を手に入れて、必要事項を記入する、という所から、素人にとっては、すっごく敷居が高いわけです。たしかに、ホームページにはいろいろと説明が書いてあるし、申請書もダウンロードできるようになっていて、親切なんですけれど、やっぱり難しいと感じてしまいます。
自分が加入していた、全国健康保険協会(協会けんぽ)の場合についてまとめてみました。
1 傷病手当金支給申請書を手に入れる。
HPを検索し、申請書をダウンロードして印刷するか、コンビニのネットプリントを利用します。私は、コンビニのネットプリントを使っていますが、マルチコピー機に、申請書の種類に応じた番号を入力し、次へ、次へって感じで進んでいくとできます。40円かかります。
2 申請書を記入する。
1枚目、2枚目は自分で書きます。
3枚目は、「事業主記入用」なので、会社の担当者にお願いします。初回請求時には、出勤簿と賃金台帳コピーを添付する必要があるので、合わせてお願いします。私のように、退職してしまった場合は、2回目以降の申請には、この3枚目は使いません。
4枚目は、「療養担当者記入用」なので、主治医の先生にお願いします。病院であれば、「文書受付」があるので、所定の用紙を記入して提出すると、受け付けてもらえます。傷病手当金の証明は、保険適用分なので300円です。約2週間かかります。
3 申請書をまとめて、全国健康保険協会あてに郵送する。
4 郵送後1週間くらいで、支給決定の通知書が送られてくる。いくら降り込まれるのかも、そこに書いてあります。
私の場合
……以上って感じですが、実は私の場合、初回提出した書類が全部送り返されてきてしまい、がっかり……。やり直しました。退職していたものの、最後の月は有給消化で給料が振り込まれていたり、「労務不能と認めた期間」という日付にズレがあったり、わかっている人が見れば、あたりまえのミスなんだと思いますが、その時はわからず、苦労しました。
こうした社会保障に 頼るのはカッコ悪いというような見栄が、自分にもまだあるのですが、実際病気になってしまい、収入を断たれてしまっているのだから、ここは背に腹は代えられないってところだと思います。
ほとんどの保障が、自分で申請しないと何も支払ってはもらえないので、使える制度はできるだけ利用して、治療に専念したいと思っています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。