プラス思考で、ガンと生きる日々

脳腫瘍・肺がん治療、そして時々「街日記」

手術の説明②左前頭葉腫瘍摘出

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これは、自分の脳のMRI画像です。

自分の脳なんて、初めてビジュアルでみましたが

確かに大きな腫瘍があって、こわい……  

こんなものが頭の中にあるのに気づかなかったなんて、よほど自分の身体の状態に寛容だったというか、鈍感だったというか……

この腫瘍を手術でとるの?

頭蓋骨も切るんだよ。しかも脳ってどんな感じなんだろう。

腫瘍、大きいよね。

 

とりあえず、以下、手術の説明の続きです。

 【手術の目的】

 ①腫瘍の性質を知る

脳内の腫瘍には様々なものがあり、腫瘍の種類により最も良いと考えられる治療法が異なるので、腫瘍の種類を特定する必要がある。このため、腫瘍摘出により得られた組織で病理診断を行う。

 ②腫瘍の増大による症状の悪化を防ぐ。

今後腫瘍の増大に伴い神経症状の悪化のみならず、生命に対する危険が生じる可能性があり、こうした事態を未然に防ぐ手段としては、腫瘍をできるだけ摘出する方法がその他の治療に比べて最も有効と考えられる。

 【手術方法】

開頭腫瘍摘出術を予定。

 【手術の流れ】

全身麻酔で、仰向けに寝て、頭を4本のピンで固定した状態で行う。

ナビゲーションシステムを使用し、開頭範囲を決定し、それに合わせた皮膚切開をする。20センチ程度の開頭予定。

ナビゲーションシステムというのは、脳腫瘍では典型的な手術方法らしいです。手術室のモニターに画像が映し出され、今手術している場所が、MRIではどこにあたるのかが正確にわかるということです。

・脳を包む硬膜を切開。→脳と腫瘍があらわれたら、脳、血管、神経から、腫瘍を丁寧に剥離し、腫瘍を摘出

・止血を確認後、硬膜を縫合し、頭蓋骨をチタン製プレートで固定し、頭皮を縫合して終了。

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エス・アンド・ブレイン株式会社HPより 頭蓋骨チタンプレート

↑ 私の頭の中にも、今こういうものが入ってるということですよね、何かすご~い。

手術が成功して、今こんなふうにブログが書ける状態になってるから、そんな能天気なことも言っていられるわけですが、とにかく突然、すごい手術をすることに決まって、気持ちが動転しまくりでした。

というよりも、手術前のこの時期、頭の状態は相当よくなかったようで、失語もひどいし、病状や手術の説明を聞きながらも、どうも、にやにやしてただけらしいです。あとで、家族から聞いた話ですが……

まともな頭の状態なら、にやにやしてる場合ではないのですが。この大きな腫瘍が、脳を圧迫して、何もできない状態にしていたんだと思います。

インフォームドコンセントの同意書にサインをするところがあるのですが、(これも自分では覚えていないけれど)自分の名前も書けなかったと、あとで主治医の先生から聞きました。

続きはこちらです。

meadow12.hateblo.jp